現実で日常生活をしながらダイブする方法

タルパ戦争当時、浮き草氏の近い立場にいた関係者によると⋯
まぁ、クロリン氏のことになるが、現実で日常生活をしながらダイブ状態を維持できる方法が確立されていたらしい。

タルパ戦争の話は⋯
タルパの暴走をきっかけに、ホロお姉ちゃんの意識がダイブ界から元に戻れなくなったことから始まる。

正直、その点には懐疑的やった。
共有ダイブの実践性の有無に関して横に置いておくとして⋯救出されるまでの間、トイレはいったいどうしておったのか疑問やった。

そもそも、どうやってパソコンやスマホなどの電子機器を操作して、外部の世界に向けて助けを求めることができたのか?
これは最大の疑問やった。

ダイブ状態を維持するためには⋯
かなり強い変性意識状態⋯眠りに近い催眠状態となるはずや。このため⋯私も当初はサラシナ氏の話を鵜吞みにしていた。

とりま、ネット上のわずかな証拠から⋯
タルパ戦争で騙した側は浮き草氏とホロお姉ちゃんで、通説と真逆であったことを解明した。

しかし、現実で日常生活をしながら⋯
ダイブ状態を維持する点だけは長らく謎のままやった。クロリンは信用のできる男や。とりあえず⋯と言ったらなんやが⋯

その点に関してはクロリンの見解を信じることにした。
その前提もあったからこそ⋯タルパ戦争の真実に大きく接近することもできた。ほいで、その最後の謎に対する結論やが⋯

変性意識状態で訓練して⋯
通常意識状態で無意識化する。この手順はタルパのみならず⋯ダイブそのもんにも適用できるんジャマイカと考えるようになった。

タルパの自動化訓練ならぬダイブの自動化訓練や。例えば⋯
この心霊会話、はじめる前にアレクがちょい軽めの瞑想をして気持ちを落ち着かせてから⋯一気に書き出す感じになるな。

以前の心霊会話は⋯まぁ、うちらは従来方式のタルパ、現実空間で視覚化されておるんで、アレクの目の前で対話しておった。
しかし、今は水晶占いを応用したもん、スクライング方式になる。

つまり、それを長らくやっておるうちに⋯
通常意識状態でもダイブ界の光景が鮮明なイメージとして脳裏で感じることができるようになった。もしかして⋯これがクロリンの言う⋯