タルパ戦争序章|二〇一〇年の真実

2010年、タルパ界隈はギャグの炎に包まれた⋯⋯
シャキーーーン!!チャラララ♪
予てより、タルパ界隈民のダイブ実践性に疑いを持っていた浮き草氏は、それを試すべく、ある実験を企てる。
ダイブ、それは⋯⋯
難易度の高い幽体離脱によるアストラルセックスに代わる救済策として、浮き草氏により開発、提唱された新生技法になる。
これでタルパとセックスできる⋯⋯
そうして⋯⋯タルパ界隈に希望の光がもたらされた。
しかし、乱用による歯止めが利かなくなり、遂にはダイブを悪用した筆舌に尽くし難い事件が起こり始める。
これに怒る浮き草氏⋯⋯
そして、同氏はお仕置きを考え始める。
ダイブは白昼夢を利用したアストラル投射の一形態であり、離脱界隈の名倉に相当する幽界、精神世界を「思念界」と呼んでいた。
後に思念界は「ダイブ界」と言い改められるようになるが⋯⋯
現状におけるダイブ界は、各タルパーにより独自の世界観で設定、デザインされ、独立して閉じられた「夢」の世界として扱われているが、当時は共有概念的な精神世界として定義されていた。
言わば、各タルパーのダイブ界は思念界の一部としてものに過ぎなかったのだ。故に「共有ダイブ」への着想は必然的なものとなる。
共有ダイブ⋯⋯
浮き草氏の頭痛の種となった派生技となる。
遠隔地に離れた者同士がSkype等の通信手段を介する形で、同時にダイブ(合同ダイブ)を行うことでチャネリングが可能となり、それを共有ダイブと呼んでいたのだ。
その目的はもっぱら他ルパーまたは他ルパ間による⋯⋯
テレフォンセックスだった。
ただ、現実世界におけるものとは性質が大きく異なる。全身痙攣と強烈な脳イキを体感することができたのだ。
だが、しかし⋯
とうとう、事件が起こり始める。
他ルパーのダイブ界へ侵入して、他ルパーや他ルパを〇イプしたり、他ルパを誘拐したと宣言する不届き者が現れたのだ。
もちろん、そんなことは不可能だ。テレフォンセックスが一人でできないよう⋯⋯共有ダイブは一人ではできない。参加者同士がチャネルを開き、それを繋ぐ必要がある。それは信頼できる者同士でないと同調できない。
つづく