タルパ戦争序章|浮き草氏の本当の狙い

通説におけるタルパ戦争は⋯⋯
ホロ女史がある人物から共有ダイブを通じてタルパを譲り受けるも、そのタルパがダイブ界で暴走⋯⋯結果、苦痛の伴う並行ダイブを強いられ、現実の日常生活に支障が出てしまうところから話は始まる。
事態を重く見た浮き草氏は、ホロ女史の救出ため、合同ダイブによるタルパ鎮圧作戦を提案、当時のTwitterを通じて参会者を募る。
そして、二日間にわたり暴走したタルパとの戦いが繰り広げられる。最後は鎮圧され、ホロ女史の意識をすべて現実世界へ解放、救出に成功した。
しかし、その直後⋯⋯
ホロ女史にタルパを譲り渡したとする人物が信じがたい発言をする。
暴走した件のタルパは最初から存在しない⋯⋯
ダイブ実践性の真偽を確かめるべく、作り話をしてタルパ界隈を試した⋯⋯そう大暴露して来たのだ。
つまり、浮き草氏とホロ女史はもとより、参会者ら全員が騙されたことになる。これにより浮き草氏とホロ女史に批判が集まる。タルパ戦争に参加した者たちも蜘蛛の子を散らすように行方を晦ます。
浮き草氏は「自分たちの中では確かにあった話」と弁明するも、苦しい言い訳にしかならず、ホロ女史と共にこの世界から姿を消した。
以上である。
だが、真相はこうである。
タルパ戦争で起きたとされる出来事は⋯⋯
すべて、浮き草氏が考えた作り話であり、それをホロ女史に演技してもらうようお願いしたものだ。
一日目はホロ女史に念のため並行ダイブ状態に入ってもらい、参加者らの様子を見てみることにした。この時、ホロ女史はダイブ界でのんびり待機していただけである。現実ではUFOを食べながらタルパ界隈の様子を眺めていた。
二日目は完全な演技でホロ女史は並行ダイブ状態にすら入っていなかった。とりま、UFOを食べながらタルパ界隈を様子見⋯⋯最後に暴走したタルパが鎮圧され、ダイブ界から意識が完全開放される演技をしてみせる。
それにしても⋯⋯
浮き草氏は具体的にどのような作り話、シナリオを展開して見せたのか?
ホロ女史の美少女タルパが発情、興奮、暴走した!!鎮圧には男性タルパーとのチャネリングによる性交が必要だ!!大変だ!!助けてくれぇえええ!!そう大声を張り上げただけだ。結果、邪な心を持ったタルパーが集結。
タルパ戦争はすべてSkypeを通じて行われたのだが⋯⋯
浮き草氏はすべてのやり取りを録音していた。最後にすべて作り話であることを暴露すると同時に、録音データを人質に脅迫、タルパ界隈から姿を消さないとお前らのオナ声を公開すると宣言した。
これにより多くの変態タルパーたちが引退に追い込まれる。
つづく