タルパ戦争論|浮き草氏の計略とシナリオ

決行日は7月30日⋯⋯
実験は二段階に分けて行う。
まず、共有ダイブ以前にダイブそのものができているタルパーが本当にどれだけいるのか?先にそれを確認する。浮き草氏のガイド(催眠誘導)による暗示のかかり方から、その人のダイブ実践性の真偽を確認するのだ。
そして、次にチャネリング⋯⋯共有ダイブの検証だ。本物ならホロ女史の暴走したとされるタルパは認識できないはずだ。カップ麺や菓子を食べながら、のほほんと過ごしているだけのホロ女史の姿しか見えないはずだ。
不審な点があっても途中で指摘することはしない。
最後まで見届ける算段だ。
当時、多くのタルパーたちの間で流行った共有ダイブは⋯⋯単なるゴッコ遊びに過ぎないものなのか?その疑念を確かめるためだ。
もしも、ゴッコ遊びだとしたら⋯⋯
存在しないはずのタルパと一体どのような戦いを始めるのか?
これはある意味において面白く感じる部分で、最後まで手の内は明かさない方が得策と言えるだろう。
本当に共有ダイブできたとしても、今回のような条件でタルパとのチャネリングによる性交は不可能と思われる。共有ダイブよる他ルパとのセックスは、所持者へ憑依した状態での実践スタイルが定番となっていたからだ。
しかし、タルパの暴走により所持者であるホロ女史自身は、意識が混沌としており、憑依は不可能な状態にある前提となる。
遠視くらいまではできても、チャネルは確立できないはずだ。
つまり、存在しないはずのタルパを認識した上に、そのタルパと性交できたと称する者がいたら、そいつがセクハラ行為を働いている犯人だと言える。
タルパ界隈で名を上げようと⋯⋯
界隈内でそこそこ名の知れた者たちが、浮き草氏の呼びかけに応じて集まり出すだろう。匿名による参加では意味がないような雰囲気にする。
いちおう⋯⋯
実験は二日間にわたり行う計画を立てた。
一日目の実験は7月30日(金)の深夜から7月31日(土)の早朝にかけて行い、二日目の実験は7月31日(土)から8月1日(日)まで同様に行うのだ。
そして、週明けの8月2日(月)に大暴露を行う算段だ。
初動のシナリオは⋯⋯
ホロ女史の美少女タルパが突如発情して歯止めが利かなくなり暴走、それによりホロ女史の意識⋯⋯厳密には第一チャクラへの過干渉で股間が並行ダイブにより疼き続け、現実の日常生活に支障で出始めるところから切り出す。
最後の締めは実験の成り行き次第とすることにした。もちろん、ホロ女史は大好きなカップ麺や菓子を大量に買い込み、ただ、自宅に籠るだけだ。
つづく