タルパ戦争はパラレルに多重化された心象世界の出来事

思念体は「不可視の存在」と言われているように⋯
見えないけど見える(存在する)と言った感じ、矛盾した二つの要素、概念を合わせ持つ不思議な代物となる。

タルパ戦争を研究することで⋯
思念体のそうした不可思議な定理を解明することができるだろう。ホロお姉ちゃんのタルパの存在性がその鍵を握っておる。

通説では他ルパーから譲り受けたものとされるが⋯
ホロお姉ちゃん自身はそれを認めているが、タルパ戦争とはまったく関係ない別の話と弁明しておる。

そして、タルパ戦争は浮き草氏が描いたシナリオだと⋯
そうなると⋯暴走したタルパは通説のものと違う別のもんで、創作されたもんと考えるのが妥当やな。

うむ、浮き草氏とホロ女史の話し合いで創作されたもんや。
そう言えば⋯古参の中にホロ女史が拾った野良タルパなんて話も流布しておるが、野良タルパってなんやねん。

ホロお姉ちゃんが共有ダイブを通じて譲り受けたもんちゃうか?
D氏からとあったが⋯まぁ、もう昔の話や。たぶん、デルタ氏のことちゃうか?デルタ氏が捨てたタルパをって意味か?

うーなんか話が滅茶苦茶や。
どこからどこまで真実なのか⋯ワケワケメや。まぁ、タルパも自我を持った存在や。所持者に幻滅して独り立ちするケースもあるやろ。

しかし、タルパって⋯そうかんたんに捨てれるもんなのか?
謎や。この点はひとまず保留にしておいて⋯今は二重性に関する考察を進めよう。ただ、この二重性やが⋯

別の意味での二重性⋯いや、この場合、多重性になるな。
多重性による矛盾が生じておる。タルパ戦争に参会した人たち⋯一体、どうやってホロ女史のタルパを認識したんやろな。

ホロお姉ちゃんのタルパの出自や存在性はともかく⋯
複数のタルパーがどうやって連携して一体のタルパを認識したんやろな。全員、パラレルに思考イメージしたんか?

言葉は悪くなるが⋯順番に回したんか?
まったく具体性がない。暴走したタルパと壮絶な戦いが繰り広げられ⋯故に戦争と後付けされたが⋯

それもまったく具体性ないよな。まぁ、少なくとも⋯
各自バラバラにイメージしておったもんと推察される。とりま、このパラレルな多重性はウィキベガスの基本になるな。