タルパセックス体育学|フロイト的に見たスポーツと性欲

投稿日 2025.09.01 更新日 2025.09.15
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スポーツマンシップとは何か?残念ながら⋯日本の体育教育、スポーツ指導のあり方には大きな欠陥があると言わざるを得ない。もちろん、中には素晴らしい指導者、コーティングを行う尊敬できる人物もいる。しかし、今夏の高校野球が前代未聞の事態に発展⋯この件に関して本稿で詳細に触れるのはやめておくが⋯野球に限らず、スポーツの各方面で暴力やいじめ、薬物問題や意図的な反則行為と枚挙にいとまがない。わいせつ行為も非常に多い。これら人間的な問題の本質は、解消できない性的欲求不満の代替行為だ。思春期後半ともなれば心身共に安定はして来るが⋯性欲は抑えることに悩むくらい強いままだ。基本的に運動すれば性欲の一部がエネルギーとして消費され、気持ちは安定して来るはずなのだが⋯しかし、真逆の状態を引き起こしている事例が目立つ。

食いものにされ続ける若者のスポーツ

まず、結論から言ってしまうと⋯非科学的なスポ根は肛門期的な性格形成を悪い意味で再追認、過剰なものにしてしまい、思春期本来の性器性欲を不適切な形で発散させるようになる⋯それに尽きると考える。暴力やいじめと言った間接的な形から、どっかの高校の野球部みたいに自分のものを下級生に舐めさせようとする直接的なものまで⋯まぁ、いろいろ歪むと思う。それにしても⋯意図的な反則行為を選手に促したどっかの大学のアメフト部もそうであるが、どういう訳かこの手のスポーツ不祥事にはホモネタも付いて回る。その後、あやしい葉っぱで大問題にもなりましたね。私立ともなればスポーツは花形的な要素であり格好の宣伝材料にもなる。教育マフィアのいい金蔓ですわ。そう言う側面もあり若者のスポーツが悪い大人たちの食いものにされ、荒らされている感じだ。

スポーツで汗をかく意味

中学生は運動系の部活動に入るべきだ。スポーツで汗をかけば性欲は緩和されて、勉学も身に入りやすくなる。実際、成績優秀な子はスポーツも万能な傾向にある。しかし、高校へ上がると状況は一変する。上でも述べた通り⋯宣伝的な要素から学校の看板を背負わされるようになる。指導する側の大人たちの間で見え隠れする思惑に違和感を覚えるようにもなるだろう。時に大人たちの学内政治的な言動に呆れるかもしれない。しかし、穏便な学園生活を望むなら長いものに巻かれるしかない。ただ、そうした悪い大人たちは本音と建前を露骨まで使い分ける。そして⋯多くの場合、感情的な指導方法でそれを誤魔化そうとする。そうした邪な心を持った者に論理や科学的思考は大敵だ。自らの矛盾と向き合わねばならなくなるので、熱意や熱心を装うしかない単細胞と化す。

若者のスポーツは性欲を発散させるためにある

思春期におけるスポーツは⋯中高年のおっさんおばはん連中がやるような健康維持目的とは違う。健全な精神と肉体をバランス良く育むためのものだ。精神に性欲が含まれ、それが一番強く作用しているのは言うまでもない。肉体面から見ても、第二次性徴による急激な体の変化や、性欲で感じる体に対する強い違和感とも向き合い続けねばならない。思春期の子の心と体は本当に繊細だ。逆を言えば、性欲をきちんと管理、適切な形で発散させてあげれば、スポーツに限らず青少年の育成は上手く行くだろう。口唇期、肛門期、男根期、潜伏期を経て子供は成長して行くが、思春期はそれ以前のものとは性質を大きく異にする。口唇期から潜伏期までに学んだことを再追認して、性差を意識した立派な大人の人間関係を築くため、残された問題点を自覚して改善すべき大切な時期となる。

性欲の観点から見た若者の人格形成

余談となるが⋯人間性の原点は股間にある。性器で自立心、肛門で自制心を養い、それらをバランス良く機能させることで、健全な自我を持った大人へ成長して行くのだ。人間の性格もそれに沿って形成されて行く。人間は幼少期から大人になるまで⋯現実で体感するすべての出来事と股間を無意識に連動させて(性器や肛門を包む股間の骨盤底筋群を通じて脳が学習)、口唇期から潜伏期を経て一人の人間としての人格を作り上げて行くのだ。思春期は言わばその総仕上げの段階にあたると言えるだろう。本当に大事な時期となる。どんな問題児も⋯たいてい、この段階で自覚が促され、心を入れ替えるように大人としての自我に目覚めるものだ。性器性欲、セックスを意識した恋愛感情がそれを強く後押しする。異性にモテるため外面、内面ともにカッコいい大人になろうと努める。

性に悩む思春期の若者に対するスポーツ指導のあり方

思春期は⋯いわば、性器(自立心)と肛門(自制心)のバランスを適性な状態へ修正するための、最終段階的な調整期になると言える。自立心と自制心が拮抗することで責任ある大人へ成長して行くのだ。スポーツ教育はそれを強化し、志操健全な大人へ生まれ変わるための土台を仕上げる。どんな種目も股間の筋肉が要になるだろうから⋯自立心と自制心を底上げしやすい。思春期におけるスポーツは青少年の目標達成意識を強めるには最適な方法と言える。余剰な性欲は目標達成による快感で解消され、以降、目標達成のための消費エネルギーに変わる。若者に対してスポーツを指導する者は、この観点から日々の練習、訓練の目標を設定して、生徒たちに少しづつそのノルマを解消させることで、同時に性的欲求不満も解消⋯そうして大会出場と言う大局的な目標へ導くべきと言える。

指導する側として心得るべきもの

指導にあたり「性」を特別意識して行う必要はないと思うが⋯スポーツに限らず、思春期の子を相手に何かを教える仕事に携わるのであれば、年長者として若者特有の悩みに応えられるくらいの度量がないと本当にダメだと心底思う。俺の若い頃は⋯そんな感じで自身の恋愛体験くらい披露して、お前らも彼女作って休みの日くらい遊んで来い⋯そう発破をかけるくらい励みになるような刺激も与えないと、自分たちは何のために頑張るのか?目標達成の意義や喜びも見出せないだろう。基本、練習や訓練のようなものは苦しい⋯努力と言う名の肛門期的な自制心の暴走、崩壊を防ぐのが、上述したような年長者として何気ない指南による性的意識の発揚になる。人間らしさを否定する理不尽なスポ根は、自立心と自制心のバランスを崩壊させ、幼児性欲へ退行したような異常性欲を育ませる。

性器性欲の認知の歪み

良い体育教師や部活動を指導する先生は、厳しい指導の中でも⋯お前ら、女子にカッコ悪い姿を見せるな!!ホレ、男子連中が見てるぞ!!そんな冗談めかした発破をかけたり、奮起させるような教え方もしていた気がする。性器性欲が芽生えた思春期の子に対するスポーツ指導の方向性として良いものだったと⋯おっさんとなった今、遠い目で懐かしむ。一方、理不尽極まるスポ根路線は性に対する向き合い方が高確率で歪むようになる。同性のチームメイトに対するセクハラ的行為が起きやすくなる。股間や臀部を触る等、気持ちの悪い行為が見受けられるようになる。程度の差はあり、軽くケツを叩くものまで異常だと思わないが⋯生殖器官の玩具化、性器性欲の認知の歪みと考える。本来、異性に向くべき自然な性意識が、同性との比較や競争、牽制に向き、性の幼児退行を起こすのだ。

生存本能を悪い意味で刺激

性欲の強い思春期の子に対するスポーツ指導、体育教育は⋯目標達成による快感を覚えさせるやり方が理に叶っていると思う。ただし、日々の練習成果を実感させる小さな目標でなければならない。大き過ぎるものは性欲をたちまちおかしな方向へ暴走させる。また、小さい目標でも同じものばかりでは脳が慣れてしまうだろう。そこは指導する側の創意工夫で練習メニューをバランス良く考えて行かねばならない。最終的に大会出場と言う大きな目標を導いてやれば良い⋯そうつくづく思う。理不尽さが極まり⋯まして、暴力まであるとなると、人は原始的本能である生存本能を遺憾なく発揮させようとする。性欲の力もすべてそちらに振り向てしまうので、健全な青少年の育成なんかできる訳ない。結果、悪知恵ばかり働かせるようになり、性格は大きく歪むだろう。

人間の性欲は様々な人生スキルへ派生して行く

性欲は本来、種の存続を促すための動物的な欲求本能だ。オスのメスに対するアピール、示威行為は⋯高度な知能を得た人間の性欲の根源として、無意識に組み込まれている原始的本能である。それが自己顕示欲の源泉となり、承認欲求に強く結びついている。自己顕示欲や承認欲求と言うと、悪い意味に受け捉えられがちだが⋯成長を促す原動力でもあり、願望成就や自己実現のために必要となるものだ。これらがゼロでは生きていけないだろう。とりあえず、自己顕示欲や承認欲求を正しい方向に発揮できるようにするためには⋯恋愛が一番の体験的な学習行為になると言える。そこへ常日頃から肉体的な運動⋯スポーツを通じた目標達成意識による快感を培っていれば。思い通りに行くことのない状況、葛藤も乗り越えやすくなる。人間の性欲は様々な人生スキルへ派生して行くのだ。

股間を鍛えている人はいい人が多い説

以上は個人的な体験を踏まえた持論に過ぎない。スポーツ関係者の多くは真摯に自己と向き合い、ひたむきに競技に挑んでいる。問題を起こすような者は一部に過ぎない。ぶっちゃけ、文科系の部活は暴力こそないものの、陰湿ないじめは多かった気がする。偏見でものを言う訳ではないが⋯帰宅部の子はどこか浮世離れしていて、卑屈な性格をした者が多かったような気もする。ただ、吹奏楽部は楽器を演奏する際、股間に力を入れるためだろうか⋯いい人がもの凄く多かった気がする。まぁ、すべて個人的な体験に基づく推察。元吹奏楽部の人がいたら股間に力を入れていたか教えて欲しい。思春期真っただ中を過ごしている子は⋯今時点、特にやりたいことがないのであれば、テニス部にでも入っておけ。何かといろいろ得する気がする競技だと思う。将来の恋愛に有利。