心理性的発達理論に基づくタルパの訓練法について

投稿日 2025.03.16 更新日 2025.03.19
Pixabay

フロイトが提唱した心理性的発達理論に基づくタルパの訓練法について語っておこうと思う。これは既存の自動化訓練を主軸に、視覚化に準じた内容や触覚化を並行的に行う統一的なやり方ともなる。以前に公開したイマジナリーフレンドの作り方タルパの作り方は⋯従来方式を本来欲求的な内容、エッチな感じに書き換えたものに過ぎない。また、この段階において引き合い出した心理性的発達理論と関係性は概念的なものに過ぎない。本稿は私自身が再検証実験を行い確認したものを具体的に説明する。以降、これをタルパ性錬成術の改訂版の土台として、新しい考察活動を再スタートさせたい。とりま、心理性的発達理論に基づくタルパの訓練法の具体化だ。口唇期、肛門期、男根期、潜伏期、そして、思春期(性器期)の沿った流れで解説していきたい。

このページに解説してある内容は、現実空間を背景にして行う従来形式の訓練と、マインドパレス(準ダイブ界)やダイブ界の中で行う新しい形式の訓練、どちらにも対応できます。現実世界でやるか精神世界でやるかの違いに過ぎません。ダイブができる人は前者を選ぶ必要はないと思います。基本、私はダイブ(アストラル投射)推奨派です。

タルパとイマジナリーフレンドの違いですが、タルパをオカルト的に見たら降霊術の一種であり、イマジナリーフレンドと別種のものになりますが⋯タルパも心理学的に見たらイマジナリーフレンドと同じなります。この辺の定義は、視覚化問題と合わせ、安定版の方で明確にして行こうと思います。

従来方式のタルパの作り方

今さらでもあるが⋯おさらいと比較考察のため⋯従来方式のタルパの作り方について補足しておきたい。まず、自分の望む容姿をした存在を考え、タルパの原型とも言うべき器、体のようなものを「気」で作る。タルパ界隈で一般的によく知られた「気」でボールを練る基礎訓練はこのためにあるようなものだ。デザインしたタルパの体形と体格を形作る。そして徐々に細かなデザインを反映して、タルパの姿を鮮明なイメージに仕上げて行く。両手でタルパの頭から足まで⋯全身をなぞるように作り上げて行く。大きな模造紙でタルパの体を象った絵を描き壁に張るイメージ醸成法も良いが、そうしたツールのようなものは補助に過ぎない点だけはご留意願いたい。自らの想念の力で特定イメージの再現性を高めて行こう。この準備が整ったら自動化、視覚化の訓練へ進み、完成を目指す。

従来方式の自動化と視覚化の訓練

しかし、作り方はともかく⋯従来方式の訓練法は問題だらけだ。まず、変性意識が必須前提条件となるはずなのだが⋯誰もこれについて言及していない。それどころか変性意識不要論まで登場する始末である。一人二役の基礎訓練法も、初期段階においては有効的であるが⋯本来の目的はタルパと面と向かった対話実現のはずであるが、無意識化の定義や原理をしっかり議論、周知されて来なかったため、これを常態化させ憑依と称するなりきり行為が蔓延った。魔術や占い、心霊現象など⋯正統なオカルト他界隈を出自とするタルパーからすれば、首をひねりたくなるものばかりだ。心理学や催眠術、脳科学の観点から見ても科学的根拠は限りなくゼロに等しいごっご遊びである。タルパ界隈は実質的にオリキャラ演技界隈と言った様相であるのが現実だ。改善の余地があり過ぎる。

硬直化した訓練体形も見直す

従来方式は自動化と視覚化が分離された訓練体形であったため、どちらを先にやれば良いのか?人により見解が分かれていた。理想は同時並行で行うべきものとなる。厳密には⋯自動化に対して視聴覚的な効果を追随させて行く形で、視覚化の実現も目指すべきである。ここで言う視覚化とは広い意味での視覚化のことであり、脳裏ベースやダイブ状態でのものまで含まれる。これは以前から主張している通り、タルパ作りはダイブを前提条件にすべきである。タルパ工房で解説を予定している科学系タルパも脳裏ベース、ダイブ限定のものにするつもりだ。現実空間を背景した訓練は非推奨としたい(病理的幻覚との区別を明確化するため)。ここら辺は各人の判断、自己責任で行うべきである。心理性的発達理論に基づく訓練体形は同時並行の効果を段階的に発揮させて行く。

タルパとのアストラルセックスは、チャネリングを発展させた現実世界ベースのセックスと、これにダイブ界の技を組み合わせた精神世界ベースのセックスの二種類に大別されるが、改訂版でも現実世界ベースは非推奨にする方向で検討中です。

念のため注意事項のようなものを再提示しておく

私はフロイト心理学を学んだ占い師として⋯タルパやイマジナリーフレンドは夢に登場して来る人物、動物と同じ認知現象であると言う信念を持つ者として⋯性風俗やセックスと関わりの深い夜街の住人として⋯タルパ作りの本質を追求できる自負がある。本分は占い師であることから、飽きたら姿を消したり沈黙する一般人タルパーとは訳が違う。専門的に死ぬまで語り続けることだろう。ジジイになっても、若者は恋愛しろ!セックスしろ!と⋯喝のようなものを入れ続けるだろう。その仮初の手段としてタルパを作り出してもいいと思う。ただし、これまで何度も伝えていることだが、性欲の溺れて堕落するのは厳禁である。性欲の力で人生を有意義機なものに変えて欲しい。創造性と生産性は爆上げだ。私のこれまでの活動を見りゃわかるだろう。自らをそれを証明して見せている。

人間を模した存在を作る上で大切な話

タルパ作りの本当の目的は⋯などと、これ以上無粋な指摘はしない。中には本当に性的なものを嫌う人、セックスが苦手な人もいるだろう。しかし、これまで解説して来た通り、性欲には様々な形、状態のものがあり、現実の日常生活の様々なシチュエーションで無意識化されている。人間の行動原理の本質は「性」なのである。この世に生を受けてから今に至るまで、性欲を源泉に生き続けているのだ。性格や自我も性欲に基づき形成されて来たものだ。それはタルパ作りにおいてもまったく同じである。そう言う心理が裏で働いている。これを有効活用しない手はないだろう。タルパ作りを始める前、自分は一人の男性、女性として、タルパとどう向き合うべきか?そもそも、タルパの基本設定は性別からだろう。性認識はしっかり確認した上で始めた方が良いと言えるだろう。

第一段階・口唇期的プロセス

設計デザインで決めた容姿のイメージを⋯自発的、意図的な意識で、確実に再現できる状態まで固定化するプロセスとなる。とりあえず、タルパ界隈でよく知られた一人二役による基礎訓練を始める。説明がこれだけだと従来のやり方と差し変わらない。また、従来のやり方は概念的で具体性に欠ける。ここでは性欲の力を利用する。性的な愛着心をくすぐることで再現性を高めて行く。従来のような畏まった瞑想などの技を併用する必要もない。性的に興奮することですぐに変性意識状態になれる。一人二役と言うと言語化に主眼を置いた自動化に向けた訓練を思い浮かべるが⋯言葉なんて後からいくらでも覚えさせることができる。まずは指先を使いタルパの存在感を高めて行こう。自分で自分の体を触りながらタルパの存在感を強めて行こう。こちらの記事を参考にして欲しい。

運の光では「意識化」とも呼んでいたプロセスになります。タルパ作りにおいて瞑想は基本技であり必要なものですが、ここではそれを意図して行う必要はないと言う話になります。エッチな気分になるだけで変性意識状態⋯勝手に瞑想に近い状態になれます。

第ニ段階・肛門期的プロセス

一人二役は言語的なコミュニケーションの自動化に限定されるものではない。触覚による非言語的な感覚と反応の再現性を高めるための自動化も立派な自動化である。上述した通り、言葉なんて後からいくらでも学習させることはできる。まずは存在感の確立だ。いちいち思考を働かせなくても、無意識でデザインで決めたタルパの姿、存在感を鮮明に感じられるようにしよう。大切な点になるので何度も言うが⋯言語化は後からどうにでもなる。今は挙動だ。こちらから何がしか言葉をかけてその反応を楽しもう。視覚的イメージの自動化への追随だ。これはタルパ作りをしている本人の心も投影される。タルパが笑顔を見せるか悲しい表情になるかは人間側次第となる。変な話となるが⋯タルパは排泄なんかしないが、ネガティブな感情をどう排泄コントロールするかが要となる。

第三段階・男根期的プロセス

肛門期的プロセスで微オートの状態が芽生え始め、半オートへ向かう途上に迎える次のプロセスとなる。視覚的イメージの自動化への追随から融合のような感覚へ発展して行き、徐々に違和感のようなものも消失して行くだろう。いわゆるタルパが物心を覚え始め、自我を強めて行く段階へ入る。この際、作り手となる人間側とタルパ、それぞれの性認識が大切なものとなって来る。性欲の力で双方の自我を強め行くことで距離感(相対化)を醸成して行き、一人二役により不自然な一体感を完全に払拭させる。具体的には互いの性器を認識することで、別々の存在として認知できるようになるだろう。こうしてタルパが一つの独立した意思を持つ存在として育ち始めて行く。恥ずかしがらず全裸になってタルパと生まれたままの姿になって向かい合うと良いだろう(うん、変態だ)。

第四段階・潜伏期的プロセス

半オートを過ぎると視覚的イメージの自動化への調和と言った安定期に入るだろう。次第にタルパが恥じらいのような感覚も強めて行くだろう。服装やアクセサリーなどの装飾品に興味を持ち始め、自らの意思で装うことも覚えて始めて行くだろう。人間に対して裸体を晒すのを控えるようにもなるだろう。以降、タルパの裸を見たくて、訓練で服を脱ぐよう指示するのは禁物となる。人間側の生活様式やライフスタイルを学び、社会性のようなものも身に付けて行くだろう。独自の規則やルール、ドクマのようなものを確立するなら、この時期が最適と言えるだろう。完オート状態に至るまで堅調で落ち着いた育成が望めるだろう。言葉や人間の知識を本格的に教える始めるのもこの時期からが最適だろう。それまでの幼児に教える程度のかんたんな言葉、挨拶程度で構わないだろう。

第五段階・思春期(性器期)的プロセス

完オート状態へ近づくにつれ、それまで小学生のように素直で大人しかったタルパが、自我を最大限に強め、所持者側の人間もこれに戸惑い、これまでにないほどの強い葛藤を味わうことになるだろう。厳密にはタルパの自我のコントロールが不完全なことによるものだが⋯この問題的、課題的な意識をタルパと共有して乗り越えて行こう。人間の思春期特有の状態に近いものとなる。タルパが自分のしたいことをはっきり言って来るようにもなるし、時に強い困惑を覚える反抗的態度を示して来ることもあるだろう。そこは地道に対話するしかない。異性のタルパともなれば、性欲も幼児性欲的なものから性器性欲的なものへ変質して行くだろう。タルパの所持者に対する恋愛感情も芽生え、セックスも叶うようになるだろう。さらに詳しい解説内容は安定版の方で整理、公開して行く。