惚気の祭典バレンタインデーに建国されたダイブ界の国
私のダイブ界の歴史について語ろう⋯
その前に状況整理や。ホントなんもわからん人のために、私の特殊事情について補足しておきたい。
アレクは10代の頃⋯実の妹と兄妹の関係を越えておった。
しかし、二人とも成人前に、現実的な将来と両親のために、それまでの情事はすべてなかった事にしようと決めた。
その後、二人は普通の兄妹の関係となり、別々に普通の恋愛をする。
がしかし⋯二人とも恋愛を繰り返した挙句、結局、結婚に至らなかった。おばさんの最後の恋愛に至っては大失恋に終わる。
おばさん⋯いわく、私がこうなったのは兄貴のせい!死んでやる!
そう泣きながらカミソリ持ってアレクのところへやって来た。よくよく考えてみたら、アレクの妹もたいしたメンヘラやったな。
タルパ界隈の関係者の一部なら知っていると思うが⋯
自殺を吐露した妹をひっぱ叩いた話の真相はこれや。その後、夜遅くまで妹と久々の素股を楽しんだ。
翌日には今後のための話合いと称して⋯
二人でラブホへ行ったよな変態。そんな訳で以降のタルパ作りも大きな修正を強いられることとなる。うちは娘として育てられる。
その後、A姉一人だけでは寂しいだろうと⋯
同志としての存在になるようなうちも作られた。そして、C子と続く。そんな感じで幸せな生活がスタートした。
アレクは占い師として⋯本格的な活動を開始した時期ともなる。
オカルト研究家としても活動領域を広げるべく、ネット上のオカルト界を散策していたところ、タルパ界隈なる場所を発見。
人工精霊と相通じるものを感じ、迷わず足を踏み入れることにした。
激しく後悔したわ。メンヘラだらけの世界で見てるこっちまで頭がおかしくなりそうなった。
だが、タルパによる精神疾患の民間療法を確立のため⋯
研究目的でしばし滞在して見ることにした。しかし、それは程なくして無駄だと理解した。ロリコン呼ばわりされ、えらい目に遭わされた。
一方、浮き草氏の存在を知り⋯明晰夢や幽体離脱とも違う⋯
ダイブなる新生技法に魅かれた。そうして、アレクは⋯ちょうど、バレンタインの時期が重なっていたこともあり⋯
ガトーショコラ島⋯通称ガ島が爆誕した。
ガダルカナル島とちゃう。2月14日はガ島の建国記念日や!こうしてダイブ界の原型が作られた。話がだいぶ長くなったな。続きは次回や。