浮き草氏もタルパ戦争で誤解していた可能性がある
タルパ戦争と言えば⋯共有ダイブや。
複数のタルパーが同時にダイブ（合同ダイブ）して、一つのダイブ界を共有する行為とされている。
まぁ、常識的に考えて⋯うんなもん。できる訳がない。
しかし、参加者同士の共感により、各自のダイブ界を一つの方向へ催眠的に誘導させることは可能やろ。
研究室の方でも指摘した話になるが、ぶっちゃけ⋯
テーブルトークRPGみたいなもんで、浮き草氏はゲームマスターのような役目を果していただけかもしれんな。
ホロお姉ちゃんの暴走した美少女タルパ制圧と言うシナリオのな。
ダイブはタルパとセックスするためのもんやし⋯タルパ戦争はSkypeによる集団テレフォンセックスで確定やな。
きっと、エッチなテーブルトークRPGが楽しまれたに違いない。
そうに違いない。なんだか⋯おっさんも参加してみたい気分や。しかし、浮き草氏はSkypeでどんなガイドしたんやろな。
男のゲームマスターが⋯
どうやって男性タルパーたちをエッチなシナリオで喜ばせるかだな。そこで⋯ホロお姉ちゃんに相談したんやないか？
やっぱ、女性の声でやった方が興奮するやろ。
あくまでも、浮き草氏はナビゲーターや司会者であり⋯ゲームマスターはホロお姉ちゃんが務めたんやろ。
もちろん、浮き草氏の誘いに乗ったんもんたちは⋯
そんなこと知らん。浮き草氏の用意したシナリオに無自覚に参加させられていただけになる。
それがタルパ戦争に実態、真実のようやな。
実質、ゲームマスターであったホロ女史の迫真の演技にも騙され⋯中には鼻血ブーしてもんまで現れた。
みんな、存在しない美少女タルパにぞっこんになったんや。
その様子を細い目になって冷ややかに見ていた⋯浮き草氏とホロお姉ちゃんの二人。そして最後に大暴露。
全部、シナリオに基づく作り話で⋯
美少女タルパも最初から存在していないことを大暴露。こりゃタルパ界隈は大混乱に陥ったやろな。
これにより浮き草氏のダイブ論も否定されるようになるが⋯
浮き草氏はタルパ界隈に失望、特に弁明することなく姿を消す。だが、浮き草氏もある誤解をしていた可能性がある。
