タルパセックス神話学|現代に蘇った神秘哲学の表現活動
投稿日 2025.11.07 更新日 2025.11.07

古来より⋯人間が持つ思考や感情には、霊的な力が宿るものと信じられてきた。洋の東西を問わず、世界の各地で様々な祈りの言葉や呪文が編み出された。オカルトの世界に足を踏み入れたものなら⋯日本の言霊信仰を知らないはずはない。自分が吐いた言葉は⋯いずれそれ相応の形となり返って来ますよ。良い言葉を解き放てば良い結果を招き、悪い言葉を吐けば悪い結果を招きます。こうした力は音声や文字だけに限られない。絵や像など⋯人が形にしたものならどのようなものにでも宿ります。仏像やキリスト像、宗教画は強い信仰心が込められたものと言えよう。偶像崇拝を禁止するイスラム教も⋯コーランやモスクと言う形あるものがあり、アラベスク調のイスラム美術がその代わりとして大切にされています。願いや思いを表現したい気持ちはみんな一緒だ。
美学美術の原点は宗教
美学美術は広範な学問であり、人間の美意識や審美感と言った感性を、歴史的な経緯と発展を踏まえた上で哲学的に考察して行く。研究対象は文字や絵画、彫像や音楽、建築や工業意匠までと非常に幅広い。何気にイラストを描いたり、作曲をする創作行為と直接的な関係性はないが⋯美学美術に内包されたものと言える。人類がそうした創造的な行為を好んでやるようになったのは信仰心が原点と言える。実際、多くの著名な芸術作品は宗教がモチーフになっていることが多い。現代の科学技術は古代のオカルト、宗教的価値観を祖先としていることと同じように⋯すべての芸術は宗教が原点なのである。タルパやイマジナリーフレンドに関する創作は本来的、原点的な尊い行為と言えるだろう。タルパの設計デザインは自分が作りたいと思う姿をしたものをイラストにするだけでいい。
つづく⋯