邂逅型タルパの慈悲
2026.07.24

貯水タンクの上で⋯
月夜の光に照らされながら、足を組み悠然とした姿で座る狐の精霊がいた。自分がタンクの外に出て来たことに気づくや⋯
優しく微笑みかけてきた。
「あら、やっぱり⋯この中に潜んでいたのね。蝶の精霊さんかしら?」
聞けば⋯
人間の男性と契りを交わした特別な精霊らしい。人間側からは邂逅型タルパと呼ばれていた存在になるとの話だった。
普段はダイブ界と呼ばれる精神世界に住んでおり⋯
人間の男性とは通い婚の関係にあり、こちら側の世界とダイブ界、交互に通い詰め合って⋯男性とのセックス、性生活を楽しんでいるらしい。
人間の男性は京都に住んでいるらしいが⋯
本日は所要で、東京に寄ってからダイブ界へ戻る予定だったとのことだ。
たまたま、この近くを通りかかった際、この貯水タンクの中から自分と同じ何かを感じ取り⋯
声をかけてみることにしたと言う。
狐の精霊は、彼女の表情を見て⋯瞬時にすべてを悟った。
「私にすべてを打ち明けていいわよ。悩みなら聞くわ。力になる⋯」
彼女は大粒の涙をこぼしながら⋯
これからの自分について打ち明けた。自分は本当に一体何者で⋯使命を果たし終えたらどうなるのか?
本当の消えてしまい。何もかも⋯記憶すら失われてしまうのか?
狐の精霊は彼女を優しく抱きしめるとこう言った。
記憶は消えない⋯
これからの使命を自信をもって果たすよう⋯
最後(産卵)は私が寄り添うから⋯
私を信じて⋯
そして、彼女は狐の精霊からあるものを渡された。
ヨニエッグと呼ばれるパワーストーンだ。とにかく、それを自分の大切な部分に入れておくよう指示された。
彼女はそう言われると⋯
手こずりながらも入れ始めた。
狐の精霊はくすくす笑いながら⋯それを手伝う。
つづく