セックスとタルパと現実と

2026.07.05

「ああ、ああ、私のタルパちゃんたちが⋯」

直後、一階から母親の静かにしろと注意を促す叫び声がする。それで我に返り一階のダイニングへ降りて⋯久々に母親と一緒に昼食を摂る。

昼食を摂り終えると、すぐに二階の自室へ戻り、再びベッドの上に寝転ぶと⋯あれは悪い夢だったのだと冷静になる。

「そうよ⋯夢よ、夢。タルパちゃんたちは今もちゃんと私の傍にいる⋯」

満腹感から眠気に襲われ始め、再び、夢現の中を彷徨い始める。ただ、占い師の男とのセックスで、ある不思議な光景を思い出す。

セックスを終えた後、光るボールのようなものを見せられ、自分の大切な部分からお腹の中に押し込まれたのだ。

「そう言えば⋯あれは一体何だったんだろう?水晶占いの玉かしら?」

変態オカルト占い師の男は⋯専門は夢占いであったが、水晶占いも少しだけ嗜んでいたらしいことを思い出す。ただ⋯

それよりも⋯先程、母親からそろそろ外へ働きに出るよう諭されたことが気になる。現実的な未来も考えねばならない焦燥感に少し苛む。