地獄での決断
2026.10.04

電話の相手は⋯
衆合地獄で働いている同僚の鬼達らしかった。もう、約束を取り付けたので覚悟を決めろと言われ唖然となる。
業務終了時間まであとわずか⋯今日中に処理を終えておきたい仕事は⋯まだ、たくさん残っている。心の準備や整理をする余裕などない。

もう⋯どうにでもなれ⋯
自分も所詮はこの地獄に堕ちて来た一囚人なのだ。形だけの禁固刑で済ませてやる⋯その実、都合の良い事務屋としてこき使われる定めだったのだ。
しかし、このまま黙っていては⋯おそらく、エスカレートする一方だろう。揺さぶりのようなものをかける勝負に打って出るか?

考えろ⋯考えろ⋯
目の前の職務に遂行しつつ⋯この先、地獄での立ち回り方を考え続けた。下手をすれば最悪の結果を招く。だがしかし⋯
ふと、気がつくと⋯リンちゃんの自分の真横で佇んでいた。自分の耳元に顔を寄せると、ぎょっとさせられる言葉をつぶやかれ硬直した。