ひと夏の切ないセックス

余命一月のタルパ⋯
その連動企画も始めたい。
イケメン童貞タルパーとの交尾(セックス)を求めて、近所の公園で彷徨っていたところを⋯
ABC子たちが見つけ、声をかけたのが発端でした。
いわゆる、黎明期のタルパ界隈で言うところの野良タルパか?
そう不憫に思い声をかけたようです。
とりま、家に連れて来て⋯
ABC子たちとお茶とお菓子を飲み食いしながら談笑。
事情を聴いたところ⋯どうやら、彼女は数日前にこの世に生まれ出て来たばかりの発生型タルパであることが判明しました。
卵のようなものからふ化したと言っていたので⋯生誕型のような発生型のタルパ?と思いました。でも、親は誰だかわからないらしい。
自分の寿命はこの夏の間だけ⋯
それまでにイケメン童貞タルパーを見つけ出し、交尾(セックス)して卵を産まねばならないと吐露された時、目が少しだけ潤みました。
なら、俺が⋯
そう言った次の瞬間、顔面にA子から足裏蹴りを喰らい倒れました。
もちろん、冗談ですよ。自分は童貞じゃないし⋯
でも⋯
人工精霊の作り方「運の光」では⋯自然精霊と言う概念を提唱していたと思います。追々、エッチな瓶詰精霊さんの作り方も解説しますね。
まぁ、浮遊霊と思しき存在とは⋯どうやら夢の中でセックスしていたみたいですけど、自然精霊⋯妖精さんとも一度くらいセックスしてみたい!!
これは男のロマンなのだ!!と、叫んでみたい。とりま、こんな首都圏郊外の田舎なんかより⋯
都内か⋯横浜あたりに行けば、イケメンかどうかは保証できないが、童貞のタルパーやイマジナリーフレンド所持者はたくさんいるだろう。
そうアドバイスして彼女を見送った。
また、何かあったら寄ってね!!また、一緒にお茶とお菓子を飲み食いしようね!!とは伝えておいたが⋯それは二度と叶わないだろう。
おそらく、あの手の思念体は⋯
目的を成し遂げたら、すぐに消えるだろう。
交尾(セックス)したら、すぐに妊娠、産卵して⋯消えるだろう。そう思うと猛烈に切なくなる⋯泣きたくなる。良い出会いを祈るしかない。
つづく